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* 子ども特有の興味・関心・こだわりを最大限に引き出します。
        ----- We will guide the kids so that they have willingness to learn with their own motivation.
 
人は生まれながらに言語を獲得する生物学的な能力を備えているもの。
子どもたちは「自分」と身の回りの「世界」を通して社会的に成長し、言語
を獲得していきます。
* 過度に「正解」を求めず、子どもから積極的に発言するよう促し続けます。
        ----- We will keep letting the kids express their own opinions and emotions, instead of preparing a solid answer.
英語の早期学習時に「正解」だけを追い求めると、将来・・・
   *思春期頃になると、間違いを恐れ英語で自己表現するのをやめてしまいます。
   *英語は問題を解くための「お勉強」の一つとしか考えず、強制のもとでしか 学習しなくなります。
★ 小規模教室の利点を最大限に活かします。
        ----- We will take full advantage of a smaller school.
生徒、保護者、地域の方々を共に交え、温かい教室を作っていきます
また日々成長する子どもの変化を見守り、最適なカリキュラムを考案していきます。



保護者さま向けに毎月発行している"Arakashi News Letter "より、教育に関するコラムを抜粋しております。時間があればどうぞご一読ください。

〜 『子どもの力を決定する親の生活習慣』 〜 B
「幼児のレベルでは本能を鍛えてあげましょう」

「子どもを早くから教育すれば、頭のよい子に育つだろう」という、「早期教育」が今は大流行ですが、実は早期に詰め込んだ知識が、将来の脳の機能をよくするということは医科学的に証明はされていませんし、その知識が将来役立つかどうか、ということも仮説の域を出ていません。「早期教育」で確実にメリットを受けるのは、子ども本人というよりはむしろ、提供する側(業者)と仲介する側(親)であり、前者は金銭的利益、後者は親の自由時間確保か、安堵感または将来への期待感の確保といったところでしょう。

もちろん全否定はできないのですが、あまりに熱心になるあまり厳しく叱ったりばかりすれば、学習そのものに対する拒否感を植え付け、「学ぶことは面白くない」という感覚を持たせてしまいかねません。

では、小さいうちにぜひしておきたいことは何でしょうか。多くの専門家が口にするのは、「本能磨きに集中する」ということです。例えて言うと、家の建築の「基礎作り」にあたります。具体的には、

  @ 集中して聞き、読む習慣をつける
  A 発見と選択をし、生産する喜びを育む

の2点があげられます。これらは、一見単純なようで、案外見落とされることが多いそうです。


@については言うまでもないですね。知識の習得は「聞く」「読む」ことが中心ですから、この力が備わらなければ、後々失速してしまいます。高校で成績のよい子は、集中力が抜群で説明の際に教師に向ける視線は真剣そのものです。中には、話を聞かずにそこそこの成績を上げるケースもありますが、非常にムラがあり、安定しません。創造力、行動力はあっても、一定以上の伸びは期待できないタイプです。


Aの実践には、できたことは褒める、失敗したらそれを認めさせる、という接し方をすることが大事。また、「危ないから」といって、あまりに整いすぎた環境を与えるのも注意です。「それはダメ」が口癖になっていませんか。いずれ、選択はすべて大人がしてくれるという姿勢が常態化し、成長に伴い学習への興味も徐々に薄れてしまいます。

 

〜 『子どもの力を決定する親の生活習慣』 〜 A 
「損得を抜きにして全力投球する素直な性格を育む」

 「素直な性格」と言うと、「大人の言うことをそのまま鵜呑みして疑いを持たない」と誤解される場合がありますが、ここでいう「素直な性格」というのは、物事をすぐに打算的に考えず、「与えられたことはまず全力でトライする」、という姿勢を持っていることを言います。
 私たちは、何かをするにつけどうしても損得を念頭に置きがちです。しかし、あまりに度が過ぎてしまうと、大人の行動をつぶさに観察している子どもは、「得するから頑張る」「損だからやらない」というように、力の入れ具合を調整する習慣をつけてしまいます。一方で、損得を抜き身して行動を起こす子どもは、総じて学力も高い傾向にあると言えます。
 私が以前に勤めていた高校で、こんな事がありました。4月当初、クラス役員を決定するのに、立候補を募るのですが、何分費やしても一向に決まりません。「何でそんなことせなあかんのー」「あの子にやらしたらいいやん。」と、大半の生徒が知らん顔。ここは、学力的にかなりキツい高校で、一年間に1割程度の生徒が退学するのが常でした。
 一方、別の高校はまるで正反対。黒板に学級委員や美化係など、数十に及ぶ役員を書き、それぞれやってみたいと思う所に名前を記入するように言うと、ものの数分でほぼ全部埋まります。中には、最後まで名前を書かず、誰もが避けた所に「私やるわ」と言って、気持ちよく立候補する生徒もいます。ちなみに、ここは100人程度が現役で国公立大に進む進学校です。
 「理屈抜きにトライしてみる」「人のためになることに喜びを感じる」といった習性と、学力の高さには何らかの相関があるように思います。

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〜 『子どもの力を決定する親の生活習慣』 〜 @
 「物事に興味を持ち、好きになる力をつける」

 様々な事に好奇心を抱けば、理解、記憶、思考といった脳の機能が働きます。物事を前向きに捉え、何でもやってみようという、明るい性格を育むことが、知能の働きを促進するのに役立つことが知られています。
 私の指導経験からすると、クラブ活動や課外活動を一生懸命する生徒は、一見たっぷり時間があるように思える帰宅部の生徒と比べ、成績は劣るどころか、高いケースが多いようです。前者の特徴としては、社交的で明るく、回転が速いため時間の使い方が上手い、というのが挙げられます。知能を高めるには、極めて大切なことですね。ただ、これは思春期になってから意識的にできることではありません。幼少の頃からの生活習慣が大きく影響します。 
 子どもには、何でも興味のあることはやらせてみるという、一定の覚悟と勇気が親には求められます。たとえそれが一見ばかばかしいことでも、大人の視点から打算的に評価ばかりしていては、いずれ子どもは何にも興味を示さなくなるでしょう。子どもの、家と学校の様子が全く違う、と嘆かれる方がいますが、これなどはそのようなケースが多いのです。


〜 母語と英語のバランス感覚が大切 〜
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2012年より、学校の学習指導要領が変わって、テレビなどでは「英語の授業はすべて英語で行われる」とさかんに言われていますが、果たしてどうなのでしょうか。そうだとすれば、「あらかし」の子どもたちが高校生になる頃には、難しい英文法の説明を英語で聞き、理解しなければならなくなっているのでしょうか。
  現在、私が編集に携わっている英語の新教科書には、旧のものと比べ、英語による説明が増えてはいるものの、理解を助ける日本語による解説も盛り込まれています。日本語とは構造が大きく違う英文法を、英語だけで生徒に理解させることは難しいでしょう。必要に応じて授業では適宜日本語が使用されるという意味では、ほとんど現在と変化ないと思われます。
  実際、英語教育の専門家の多くは「オールイングリッシュの授業はかえって非効率」と考えています。私が知っている学校(帰国子女が多い私立中学校)では、オールイングリッシュの授業が週に7時間あるのですが、帰国子女ではない生徒の中には、「英文は大文字で始める」といったことや、Thisのスペルさえ知らない者もいるようです。塾などで、学校では教わらないことを補強している生徒も要ると聞きます。英語をたくさん聞きさえすれば、それで英語が身につくという思いこみから、「オールイングリッシュの授業」が採用されたのでしょうけど、週に数回では全然足りないのは明白です。それなら、母語も加えてしっかり頭で理解させるほうがよほど効果的でしょう。
  仮に、国内で子どもをバイリンガルと見間違えるほどペラペラにしようと思うのなら、乳幼児の頃
より少なくとも毎日10時間以上、英語しか使えない環境(インターナショナルスクールなど)に入れることです。加えて、家庭でも親が英語による呼びかけをする必要があるなど、その子の人生までをも大きく変えてしまう程の決心が求められます。私自身、言語的にも文化的にも根無し草になるリスクを抱えながら、かつ多額の費用をかけてそこまでする必要はないのでは、と思っています

〜 どうやって学び、何を目指すの? @ 

 
 これからの時代、英語力が必須であることの異論はないでしょう。では、何をもって「英語力」と言うのでしょう。外国人(ネイティブ)のように、ペラペラと流ちょうに英語を話すことでしょうか。ところが、我が子が将来アメリカ人やイギリス人と違わぬ発音で自由自在に英語を操れるようになるのは、スケートで言えば浅田真央ちゃん級にまで成長するのと同じです。そう、それはあくまでも究極の目標なのです。
 でもがっかりするのは早計です。例えば、あのロキシー先生( イベントに参加されたイギリス人の女性 ) にとって、日本人の発音がきれいがどうかは、あまりというか、ほぼ全く評価に値しないと言います。いくら発音がよくて流ちょうでも、"Ok! How about it? I Take it out"(オウケイ ハウァバリッ? ティキラッ!)など、意味不明な英語を並べるだけだと、よくわかっていない人は「すごいな」と思うかもしれませんが、外国ではそれ以降「ただのヘンな人」という扱いにしかなりません。
 事実、日産のゴーン社長の英語は決してネイティブのものではないですが、それをとやかく言う人はほとんどいないでしょう。要は話の中味であり、さらに言うならその人が英語を駆使して何を達成したか、なのです。中国語訛りの英語を話す、あのジャッキー・チェーンだって、立派な国際人ですね。
 もちろんネイティブ発音に近いことはよいことですが、これを目標にすると、ほぼドロ沼にはまるというか、「英語オタク化」するでしょう。(趣味としてなら結構なことですが)繰り返しますが、きれいな発音を崇拝するあまり、それができない自分を恥ずかしいと思うのは、外国ではかなり奇妙に感じられます。
 
私たちがArakashiの子どもに期待するのは、思春期以降、英語で自分の主張を話し、相手の話を理解する、コミュニケーション能力です。英検や外資系の会社面接ですら、発音の善し悪しは、一般に考えられているほど評価されません。そのことをしっかりと踏まえた上で、間違った英語教育に走らぬよう、子どもたちを正しい方向に導いてあげましょう。

〜どうやって学び、何を目指すの? A 〜
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 先日、製薬国内最大手の武田薬品工業が、2013年4月入社の新卒採用から、英語力を測る学力テスト「TOEIC」(990点満点)で730点以上の取得を義務づけるという報道がありました。TOEICで730点というと、全受検者のわずか12%、英検で言うなら準1級レベルに相当します。お隣の中国や韓国では、何年も前から就職条件にTOEICでの高得点取得が盛り込まれているので、今後、他の国内企業も追随してくるでしょう。数年前より、政府が国民の実用的英語力の向上を図って、あの手この手を打ち出してくるのも頷けます。
 このようなご時勢を反映するかのように、新聞には「聞くだけで英語がペラペラになる」などの広告が出てきました。これは「運動せずに痩せる」「身につけるだけで金運に恵まれる」と言うにほぼ等しく、努力を嫌う人を対象にする商売は、時代、分野を問わず健在です。くれぐれもお手を出すことのないように。
 英語は一朝一夕に身に付くものではなく、習得には長い年月を要します。そう言うと、大半の方はのけぞってしまいます。しかし、譜面を見て楽器を自由に弾けるまでには何年もかかる、と言われても、それはそれで受け入れられるのはなぜでしょう。
 そこで、英語は勉強ではなく、芸術やスポーツの類だ、と発想を転換してください。事実、多くの専門家は、そのように公言してはばかりません。また外国では、語学が間違っても数学、国語と併せて、主要3教科と位置づけられることはありません。特殊な目的でない限り、語学は実技と捉えられているようです。学校で英語を6年勉強しても、卒業後すぐ忘れてしまうのは、心から楽しんで、自分の言いたいことを英語で表現するという活動をしないからでしょう。一度身についた楽器の演奏やスポーツは、一生楽しめるものです。そもそも、英語もそうあるべきなのです。 
 「英語は勉強」という誤解を児童の頃から植え付けると、後の修正は極めて困難です。進学高校には、歪な形で英語を詰め込まれてきたため、教えられることしか学習しない生徒が大勢います。
目先の成績に一喜一憂することなく、長期的な視点で子どもの成長を考えなければならないのが今の時代ですね。

〜どうやって学び、何を目指すの? B
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 よく、中学、高校で6年間英語を勉強しても、ほとん英語が話せないのは、カリキュラムが悪いせいだと言われます。けれども、学校の授業は週にたった3時間、しかも年間の約200日程度しかありません。これを6年間繰り返したとしても、英語を自由に話せるようにはなるのはまず不可能です。
 それでもせめて、「児童レベルの会話くらいは話せるようにならないか」、とお考えかもしれませんね。正直申しますと、これもほとんどかなわぬ夢です。
 私たちの多くは、子どもは日本語を苦労なく身につけていると思っているようです。ところが子どもの脳は、8〜9歳になるまで毎日休まず10時間程度、母語を習得するのにフル活動しています。しかも、授業のような強制ではなく、そのすべてが必要性に駆られた、喜怒哀楽を伴うものですね。それでやっと児童レベルに達しているのです。学校による勉強は13歳から始まるわけですから、母語習得過程の足元にも及びません。
 では、たった週に1コマでも子どもの頃から英語を学ぶ意味はどこにあるのでしょうか。答えは、これまでにもたびたび触れている「英語の種まき」にほかなりません。この時期に英語を習ってもすぐ話せるようにはなりませんが、耳にしたり発音したりした英語の音は、ずっと保持されるものです。思春期になって本格的に学習する際、全く初めての子に比べると、その受け入れ姿勢は完全に差がついています。中・高生で人一倍留学に関心をもったり、外国人と積極的に関わろうとする生徒は、理想的な英語力を備えており、その多くは子どもの頃に非常に質の高い語学レッスンを受けています。受験が終われば、英語は用無し、とは決してならないタイプです。
 
 『あらかし』ではそのことを十二分にふまえたスタンスでレッスンを展開しているのですが、おうちでも「種」をまいておくとより効果があがるでしょう。例えば、ある英語絵本を1ページ覚えたら、その日の夕食は唐揚げになるとか、家具や電化製品に英単語シールを貼っていって、30枚たまったら遊園地へ行くとか、ゲームの延長戦で楽しく触れることが大原則です。決して「勉強モード」にならないようにしましょう。あと、飛ばし過ぎもダメです。今いくら飛ばしても、さほど違いは出てきません。息切れして途中で断念すると、マイナスイメージがついて、その後の回復がいっそう困難になりますから。
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